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空き缶圧縮機を開発した工場で、経営者から商品の説明を聞くシロ産業の宮本さん(左)=東大阪市で |
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包装資材や計量機器、工場の備品などを東大阪市内の企業に販売するシロ産業(http://www.packjapan.net/)は、2000年末、顧客の町工場の新製品を紹介するコーナーを、自社のホームページの中に設けた。メッキの原材料メーカーから、「新たに開発した工業用手洗いせっけんを全国に紹介したい」と持ちかけられたのがきっかけだった。
これまでに、このせっけんと、シリンダーメーカーが製造した空き缶圧縮機の2点を紹介した。ともに、メーカー名やサイズの変更が可能かどうか、の問い合わせがあり、全国的なPRの手段がなかった中小企業の経営者らを喜ばせた。
シロ産業が、自社で取り扱う製品のネット販売を始めたのは96年末だった。専務の宮本泰裕さん(37)は、「当初はほとんどアクセスがなく、会社もそれほど力は入れていなかった」と振り返る。取扱商品も10〜20点と少なかった。
ところが97年夏、ホームページを見た沖縄県・座間味島の研究者から「ウミガメの子供の重さを量るためのはかりを買いたい」という注文が来たことで、考えが一変した。「インターネット上では、会社の所在地に関係なく商売ができる」と実感した宮本さんは、ベンチャー経営者から電子商店を運営するノウハウを学んだり、機械製造業の関係者がよく閲覧するホームページとリンクしたりして、電子商店の活性化に努めた。
この結果、地元企業の製品紹介を始めた時には、1日のアクセス件数は10万件を超えるまでになった。宮本さんは、「ホームページを活用すれば、モノ作りの町・東大阪の情報発信に役立つ」と意気込む。10月からは東大阪の商品を集めた専用ページを開く予定だ。
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